前に書いてから、かなり日にちが経ってしまいました。
前回の最後に出した結論として、今の時期を考えてみると、
「ワカサギ釣り」 が面白そうな感じを受けました。
一時期10年近く湖に通って、氷に穴を開けてワカサギを釣っていました。
今回は、今の調査の前に、その頃を思い返して少し書いてみます。
元々、海の堤防での釣りをしていました。
しかし、この時期ほとんど魚が釣れません。
もちろん、堤防には一人の釣り人もいません。
でも、釣りがしたいということで、ワカサギ釣りできる場所を調べだすようになったのがキッカケです。
細かいことは次の章以降に書くことにしますが、一番寒い2月に湖の上には氷の平面以外まわりに何も無い状況です。
当時、ワカサギテントなんてどこに売っているのかも分からないので、最小限の道具で防寒だけはシッカリしたつもりでしたが。
まわりに何も無いところで風が吹いたら、しかも2月の厳寒期です。
それでも回りに雪があれば、積み上げて塀のように作ってその陰で風を避けてワカサギを釣っていました。
上下シッカリ重ね着をして、毛糸の帽子もして、手袋をはいて、暑い靴下を重ねばきしもして、振ると暑くなるカイロ服の中に入れてという防寒対策です。
しかしあっという間に、耳、足の指、手の指が凍えて、冷たいをとおり過ごして痛くなります。
しかも、ワカサギの仕掛けの針の小ささですから、手袋をしながら餌を付けたり、釣れた魚をはずそうとしたら、針が手袋に刺さって取れないから、一々手袋を脱いで餌を付けたり、ワカサギをはずしたりしないといけない。
そして、ビックリしたのが振ると暖かくなるカイロや七輪が全然暖かくないし、やかんのお湯も沸きません。
そんなこんなで釣れるのは朝から11時頃までの3時間くらいが限界です。
ただ、お昼頃になると釣れなくなるので帰るには丁度いい時間でした。
そそくさと車に帰って、車のヒーターを付けて温まっていた記憶があります。
ワカサギ釣りには時期がありますので、1年経つとその過酷さの記憶が弱くなるのか、毎年その時期には釣りに行ってい感じです。
ワカサギ釣りを氷上でしていた記憶が蘇る!
ワカサギ釣りについては、氷に穴を開けて釣る、氷上ワカサギ釣りをしていました。
ワカサギ釣りといったら、やっぱり氷上の釣りという感覚です。
近くには無いので、早朝暗いうちから車で移動します。
初めの頃に行ったのは、小さい沼ですが、道路沿いに車がズラッと並んでいて、そこがもう沼の土手で氷の上まで2分で行けます。
子供と一緒の家族連れもたくさんいましたが、釣れたのは2~3匹、それも100匹釣ってもお茶碗1杯くらいしかないくらいの小さなワカサギです。
沼が高い木に囲まれていて、寒さはそれほどでもなかったという記憶があります。
ビックリしたのが、他の釣り人がマサカリで氷を大きく割っていたことです。
終わった後は、近くの雪で埋めて木の枝を刺しているようですが、危ないですね。
案の定、木の枝も何も無いところで、落ちてしまいました。
氷上に座る形になったのでよかったですが、膝から下は水の中、下半身はビショビショです。
それ以来、そこには行っていません。
その後に色々調べて行ったのが、大きな湖の近くにある小さ目の湖というか沼ですが、初めに行っていた沼とは違って対岸がかなり遠くに見える大きな沼でした。
これが氷の上に着くまでが大変、管理されている釣り場でも無いし、駐車した場所から湖の氷上に出るまで足場の悪いところを30分くらい歩いていきます。
着いたら、今度は穴あけです。
ここは、前の釣り場よりも寒いのか、氷は30cm近く有りました。
ノミで作った自作の穴あけ棒で穴を1つ開けるのに汗だくで30分、それを2~4個開けます。
釣れなかったら別の場所にも・・・
釣る時間よりも氷に穴を開けている時間の方が永い感じです。
やっと釣り始めて、釣れてきたワカサギは十数センチの大きなワカサギで、うれしかったのを覚えています。
この湖にきて初めて1人で大きなワカサギを十数匹釣って帰りました。
先ほども書きましたが、この湖は前の沼よりも寒く、はじめに書いた厳しい状況でのワカサギ釣りは、この湖でのことです。
しかし、前の沼と違って行けば大きなワカサギが釣れます。
釣れるといっても、それほど釣れたわけでもなく、1回行って30~40匹くらいです。
あの2月の厳寒期でも、日が照って暖かいときもあります。
ワカサギを釣るのには、ポカポカして釣り易いのですが、そんな日に限って釣れないという記憶があります。
風が吹いて寒くて、耳、足の指、手の指が痛いくらいの寒い日に限って数が釣れるという記憶もあります。
釣り方は、竿にセットしている糸に仕掛けを結んで、仕掛けの針全部に餌のサシを付けて、氷の穴から仕掛けを投入してオモリが底に付いたら少し糸を巻きます。
リールは無い竿なので、竿の握り部分の糸かけに一巻き糸を手で巻きます。
その後は、竿を手に持ち仕掛けを数回上下に振って誘って、氷に竿を置いて竿先がピクピクしないか様子をみての繰り返し。
釣れないと糸を少しづつ巻いて深さを変えて、同じ動作の繰り返し。
かなり上まで来たら、また、底まで仕掛けを落として、釣れたらその深さで釣ります。
釣れなくなったらまた、深さを変えて、誘って竿先の様子を伺っての繰り返し。
回遊魚なので釣れ出したら次々釣れましたが、釣れるている時間は30分から1時間程度、あとはポツリポツリ釣れる程度です。
場所を移動して穴を開けなおして釣るとまた釣れだすこともありました。
ちなみに、あらかじめ釣りの本で確認して、湖の中心部の深いところよりも、岸から少し離れたところにあるいきなり深くなる海底の土手のようなところがいいということなので、湖の中心に近い深いところで釣ったことはありません。
他の釣り人も、地元の人らしい服装の人は、そのくらいの場所で釣っていました。(その本には、釣れている人の近くで、嫌がられない程度の距離で釣れ! とも書いていました)
中心部に行く人は、地元の人らしくない人が多く、あまり釣れないという話をしながら釣っていた記憶があります。
ワカサギ釣りの中でも、一番記憶に残っているのが、ワカサギが生臭くて食べれなかったことです。
焼いて醤油を付けて食べてみましたが、とにかく生臭い。
自分で食べたのは1匹くらいで、後は家族が食べました。
結局、ワカサギ釣りに行かなくなったのは、この理由も大きい感じがします。
ワカサギ釣りの道具も一部は自作していた記憶!
ワカサギ釣りの道具ですが、当時竿と仕掛けと餌、氷をすくう網くらいは簡単に買えたと思います。
値段は、竿(リールが付かないもの)数百円、仕掛けと餌は、200~300円くらいだと思います。
それと、穴を開けるドリルも1万円くらいで売っていました。
竿(リールが付かないもの)と仕掛けと餌は釣具店から買いました。
開けた穴が薄く凍るのでそれを取り除く網は、料理に使う「アク取り網」「天ぷらカス取り網」みたいなものを持っていきました。
氷に穴を開ける棒は、大工道具のノミに1.5mの棒を縛り付けて持っていきました。
クーラーボックスは、元々海釣り用の小さめのがあったので、それを持っていきました。
あと、中くらいのプラスチックのソリ、これに荷物を縛り付けてソリを引っ張って運搬しました。
また、風をよけるテントのようなものを売っているところを見つけられなくて、簡単なものを自分で作った記憶もあります。
使っている人を見て作ってみました。
3本の棒を組み合わせて一ヶ所を縛って、それにホームセンターのビニールシートを丁度いい大きさに切って貼り付けたもので、しまうときはたためます。
大きくない三角テントの一面にビニールが無いものです。
実際使ってみたら、風が回り込んでビニールの無い部分から顔に冷たい風が吹き付けて大変です。
他の人はよくこんなので釣ってるな~ と感心しましたが、1回使って止めました。
大失敗!
更に、塩ビパイプで四角い枠を組み立てて(角部分のパーツも売っている)、ビニールシートをその枠にかぶせるように作ったこともあります。
これは、中で2~3人釣れる広さです。
初めてこれを使ってワカサギ釣りをしたときは、こんなに暖かい状況でワカサギ釣りが出来るのに感動しました。
結局その日は数匹しかつれませんでしたが・・・
実はこれ弱点があり、バラスとかなりの荷物になります。
これをプラスチックのソリにのせて縛って、ソリを引いていくのですが、直ぐにソリが横に倒れるので、運搬するのが大変です。
ということで、これも使ったのは1回だけです。
後必要だったのは、小型の椅子と足を乗せる発泡スチロールの厚い板です。
とにかく足が、足の指が冷たい、痛いということで、椅子に座って、足は発泡スチロールの板の上、これで大分軽減されます。(もちろん長靴履いた土足状態です)
釣れたワカサギは、近くの氷の上に置いておいたらアッというまに冷凍状態になるので、氷上でバケツはいりません。
実は、氷に穴を開ける自作した道具は、結局1年目でノミの柄が折れて壊れてしまいましたので、高額ですが穴あけドリルを、たしかケース付き9800円で購入しました。
これがまたビックリ!
次の年それを持っていきました。
去年は穴あけ棒でつついて1穴汗だくで、30分、 それが穴あけドリルでやったら1穴5分であっという間に氷に穴が開きました。
ワカサギ釣りの道具で一番便利だったのは、穴を開けるドリルでした。
まとめ
今回は、ワカサギを氷に穴を開けて釣るワカサギ釣りについて、記憶をたよりにその頃を思い出してみました。
はじめに書いたように、氷に穴を開けて釣るのはかなり厳しい状況での釣りでしたが、それでも時期が近づくと毎年氷がはるのを楽しみにしていました。
この時期、釣りができるのがワカサギくらいしかなかったので・・・
しかしやっぱり、早朝暗いうちからの出発と釣っている状況が極寒で厳しいことと、最終的には生臭くて食べれないということで、ワカサギ釣りには行かなくなりました。
まず、この生臭い魚をなんとか美味しく食べれないかどうかが重要になりそうです。
それと、今でもこのように過酷な状況での釣りなのかということです。
次回は、その辺を調べてワカサギ釣りの今の現状をまとめてみたいと思います。
思い返しているうちに、あのワカサギを釣り上げたプルプルした感触がよみがえってきました。