今回は前回の結論から普通の車を車中泊に使うとしたらどんな車が適しているのかを調べてみました。
調べて見たら、色々有って「コレがいい!」まではいきませんでしたが、途中経過として記録しておきたいと思います。
よさそうな車はいくつかありましたが、まだ一つに絞れていません。
そしてもう一つ分ったことがあります。
それは、キャンピングカーではなく普通に売られている車でも、既に車中泊を意識してメーカーが造っている車がかなりあるらしいということです。
キャンピングカーほど装備はないものの、シートアレンジで車中泊しやすい造りにしたり、寝た状態でも収納スペースがあるとか、オプションで車中泊のためのものが準備されているなどです。
車中泊という言葉は、今ではキャンピングカーに限らず、普通に売られている車でもかなり意識されているようです。
それは、メーカーだけではなく、使う人の検索回数などでも、最近はかなり車中泊が注目されてきているとのことです。
前回も書いていますが、
キャンピングカーは普通車と比べて、
かなり高額。
重量が重く運転しづらい。
横風にかなり弱い。
居住スペースを快適に考えると車としてのバランスが悪くなる。
強化しないとブレーキも普通車より弱い。
軽のキャンピングカーは、
一人旅ならいいが、2人となると装備が有る分寝るのに狭い。
軽トラックのキャンピングカーは、乗用車タイプのものよりも元々長距離運転向きではない。
などなど。
実際キャンピングカーを所有している人の意見など調べていくうちに色々気になる点が見つかりました。
そこで、前回は普通に走ることを目的にしている軽ワゴンでフラットシートの車をそのまま車中泊に使えたらというところで終わりました。
そして一部、「あると便利な物」ものせてみました。
ただし、軽自動車はワゴンタイプでも横幅の狭さから2人で寝るのはどうなの?
やっぱり普通車クラスのワゴンタイプでないと快適ではない?
フラットシートというけれど、本当に平らな寝やすい状態になるの?
宣伝でみると、シートのホールド部分や少し段差のある、一応フラット的なシートになっているものもあるけれど、それで本当に寝れるの?
車中泊し易い車はどれ? 現実はどうなの?
的な感じで調べてみましたが、現在は途中経過を記録する程度の状況です。
車中泊の車に使える軽乗用車は?
車中泊の車に使える軽乗用車はどれがいいのか調べてみました。
色々調べて見たら、ホンダのNBOXとダイハツのウェイクについては、宣伝をみてもかなり広いと感じさせる車ですが、元々車中泊を意識して作られた車のようです。
そういえば、ウェイクのコマーシャルでは2人が寝ている状態からのものもありました。
それにしても最近の軽自動車は、昔の軽自動車より排気量も大きくなり、サイズも大きくなって、装備も普通車並みですが、その分値段が高いです。
180万円超といったら昔は1800~2000ccクラスの安価タイプか一つ上のタイプが買えたと記憶しています。
税金や保険、維持費も安くて、燃費もいいのでメリットはありますが・・・
ということで、まずは車中泊を意識して造られてるといわれる車では、
★ダイハツ ウェイク
室内は軽自動車の中でも最大級
●最初から「車中泊」することを想定して製造
荷室下のトランクに荷物を入れることが出来る
就寝人数や荷物の量に合わせて(デッキボードでフラットモードなど)色々
なシートアレンジで対応できる
ただし、フルフラットといってもマッ平らでなく凹凸があるのでマットは必要
車中泊にも使えるカーテン、ジョイントクッション、天井のサイドレール
(収納ネット)なども色々ある。
135万円~184万円
■ふらっとキットWAKE(ウェイク専用組み立て車内ベッド17万円弱)の長さは185
㎝、但し運転席側はハンドルの下に入り込むので実用としては10cm弱短い
フルフラットベッドも有。(ダイハツクラフト:グループ企業)
車中泊としては下のNBOX+と同じ程度の使い安さのようです。
★ホンダ NBOX+
室内は軽自動車の中でも最大級
●最初から「車中泊」することを想定して製造
シートをフルフラットにしてベッドモード(マルチボードでフルフラット化)
にできる
専用のシェード、カーテン等が用意された車中泊用のオプションパッケージ
もあり
ベッドモードで1940㎜の長さのベッドになるようですので、余裕で大人2人
寝れるとのことですが・・・
製造中止(車イス使用以外)
■使っている人は:荷台部分はフルフラットですが、運転席・助手席はホール
ド付シートで、凸凹ありそのままだと寝づらいので、マットを敷いていると
か、低いところに板を入れてかさ上げしているようです。
マッ平らなフルフラットでないと、狭い車内で寝るのは、かなりのストレス
になるようです。
しかし、NBOXは人気ですが、NBOX+はイマイチのようで、車椅子仕様車以外
は2017.8で製造終了のようです。
★スズキ ハスラー【今の段階での№1】
この車も初めから車中泊を想定されて設計されているそうです。
車中泊をするためのオプションがかなり多くあります。
フラットになるシートレイアウトの他、ベットクッション、シェード、カー
テンなどの車中泊用の正規オプションがあるようです。
107.8万円~171.7万円
■フルフラットは、後ろのシートの背もたれが立ち上がっているので脚を伸
ばして座る感じです。
ただし、写真で見た感じは、全部のシートを前に倒すとかなり平らなフラ
ットのような感じを受けます。
ベットクッションは約4万円と高いですが、敷いている写真はいい感じで
す。
これまでの3台の中では一番いいフラット感です。
テーブルなどもあり食事もしやすそうです。
ただし、室内の寸法は長さ216㎝ですがワゴンタイプに比べると狭い感じは
どうしても出てしまいます。
ワゴンタイプでなければ、試乗は必要ですが値段的にも軽はコレでいい感じ
がします。
車中泊の車に使える軽ワゴン車は?
車中泊の車に使える軽ワゴン車はどれがいいのか調べてみました。
軽のワゴン車も、乗用タイプは室内が少し狭目で、商用タイプは荷物を多く載せるために荷室が広いという傾向があるようです。
ただし、乗用でも商用タイプ車体を基本にしていると荷室が広い車もありました。
★スズキ エブリイワゴン【今の段階での№1】
車中泊の愛好者にダントツ人気の車だそうです
社用ワゴンが基本なので、室内空間でも特に荷室がかなり広い造りになって
いる
シート後ろに倒してフルフラットにできるが、かなりシートの段差や凹凸が
たくさんある
ベットクッション、カーテン、シェード、ルーフバー、ルーフネットなど車
中泊に使えそうなオプションがある
142万円~181万円
■運転席・助手席は(前に出すものの)そのままで、後部シートを前に倒す
とかなり平らなフラットになるみたいなので、薄目のマットでも大丈夫そう
運転席・助手席そのままで、荷室の床面長が195.5㎝あるそうですので、
横幅はある程度我慢するとして、本当なら十分車中泊できそう。
前回の結論で考えた「軽自動車で車中泊」にかなり近い使い方のできる車
のように思われます。
車中泊愛好者にダントツ人気の車ということなので、軽自動車の場合は、
これで決まりでいいのではないかと感じます。
★ダイハツ ハイゼットカーゴ
上と同じく車室内が広いが商用車
荷室フロア長は195㎝あり、助手席を前倒しすれば263㎝
商用車なのでオプションは仕事に使うもので、車中泊用はなし
(商用仕様93.6万円)112万円~146.1万円
■ビニールシートの商用仕様ではなく、乗用タイプのシートだとクルーズ112万
円~で、エブリィよりかなり安いが、車中泊用のものは探す必要あり。
中のインテリア、シートなど商用そのままでよければ(長期運転疲れそうだ
が)値段はかなり安い。
ベットクッション、カーテンかシェードなど別途探して、車内にある程度
お金を掛ければ商用仕様でもいいかも。
長さは十分だが、荷室の床に寝ることになるので、クッションは厚い物が
必要。
★ダイハツ アトレーワゴン
カーゴと違って乗用ワゴンで荷室短い
後ろにシートを倒してフルフラットにしてもシートの段差や凹凸がかなりあ
るので、厚手のクッションやマットが必要
前面以外の窓カーテンはオプションにあり
140万円~175万円
■荷室マットサイズ長さ134.5cmでカーゴよりかなり短いので就寝は不可。
シートを後ろに倒してのフルフラットは、寝づらそう。
車中泊用なら、どちらを選ぶかとなると、カーゴ。
値段も高目
★ホンダ バモスホビオ
乗用タイプ
余裕のある後方空間はリアシートを前倒しすれば171.5㎝の自転車も積載可
全部のシートを後ろに倒すとフルフラットになるが、シートの段差や凹凸が
かなりあるので、厚手のクッションやマットが必要
130万円~151万円
■荷室フロア長は1715mmでギリギリ(運転席・助手席はそのままで)。
車中泊用としてはあまり興味がわかない。
★ホンダ アクティバン
商用車なので車内は広い
前列シートは乗用車タイプ
前のシートを前に倒して、後ろのシートをたたむとスペースは194.0㎝と長さ
に関しては車中泊には十分
(前のシートをそのままにすると172.5㎝)
そして、荷台なので完全にフラット
商用なので車中泊に使えるオプションなし
115万~135万円
■ただ荷台に寝ることになるので、厚めのマットを敷かないと冷たい痛いに
なりそう。
バモスと比較すると値段的にも、スペース的にも車中泊ならコレ。
車中泊に必要な物は探す必要がある。
★ミツビシ ミニキャブバン
商用車なので車内は広い
ブラボーは全部のシートを後ろに倒すとフラット状態にできるがシートの段差
や凹凸がかなりあるので、厚手のクッションやマットが必要
前のシートを前に倒して、後ろのシートをたたむとスペースは195.5㎝と長さ
に関しては車中泊には十分
しかし、荷台なのでかなりフラットだが前列シートとの間が少し空くのでクッ
ションなど何かで埋める必要あり
商用なので車中泊に使えるオプションなし
(94万~)121万円~150万円
■乗用者タイプのシート・内装からブラボーにすると121万~150万円
商用車タイプは94万~128万円だが、このシートだと長距離だと疲れそう。
ただ荷台に寝ることになるので、厚めのマットを敷かないと冷たい痛いに
なりそう。
車中泊に必要な物は探す必要がある。
★スバル サンバーバン
商用車なので車内は広い
上の商用車タイプとほぼ同じ
■生産終了していました。
最後に!
今回は、シニアにも人気のキャンピングカー旅から少し方向性を変えた、軽自動車で車中泊旅に適した車を調べて記録のために書いてみました。
全部ではないので途中経過ですが、
★乗用タイプは、
【スズキ ハスラー】
車中泊が意識された設計
完全にフラットな状態(重要)
車中泊オプションが色々あり便利
車中泊が意識された設計の軽乗用車は他にもありましたが、マッ平らなフラットではなく、傾斜があったり、凹凸や段差がかなりあったりする車をマットで補うものです。
やはり、それでなくても眠り難い車中泊なので、利用者はマッ平らなフラットでないものは、色々工夫してマッ平らなフラットに近い状態にして使っているようです。
★乗用タイプは、
【スズキ ハスラー】
車中泊が意識された設計
完全にフラットな状態(重要)
車中泊オプションが色々あり便利
値段的にも自分にあった予算で選べる
★軽乗用ワゴンタイプは、
【スズキ エブリイワゴン】
車中泊愛好家からダントツ人気
前列シートそのままに、後ろのシートを畳んで完全フラットな状態(重要)
車中泊オプションが色々あり便利
値段的が高目なのが気になる
★軽商用ワゴンタイプは、
【ダイハツ ハイゼットカーゴ】
【ホンダ アクティバン】
この辺がよさそう
なにより前列シートそのままに、後ろのシートを畳んで完全フラットな状態
その状態で190センチ以上のスペースが車中泊に使える
車中泊オプションは商用なので無いものの探して工夫
商用ワゴンでも、シートなどハイグレードなものもあるので長距離でも疲れなさそう
ハイグレードタイプでも乗用ワゴンよりも安いグレードからも予算によって選べる
まだまだ3回目なので、もう少し調べたいと思います。
今回は途中経過でしたが、かなり収穫があったような感じがします。
その他、たとえば2台目の車として考えるなら、程度のいい中古車という選択もあります。
浮いたお金で車中泊に必要な物を充実させるということも出来ます。
ただし、車の状態(程度)に妥協はしたくないので、見つけるのに時間が掛かる可能性もあります。