前回は、過去にしていた氷に穴を開けて釣るワカサギ釣りのことを思い出しながらその当時の状況や思っていたことを書いてみました。
それで思い出したのが、
●氷に穴を開けて釣るワカサギ釣りは、極寒で厳しい釣りだということ。
●ワカサギは、生臭くて食べれなかったということ。
でした。
私がワカサギ釣りをしていたのはかなり前(20年以上前)ですので、今でも同じ状況なのかを少し調べてみたいと思います。
今でもワカサギ釣りは人気があるようですが、今はどうなんでしょう。
とりあえずワカサギの生臭さは次回にまわして、ワカサギを釣るときの状況がどうなのかを調べてみたいと思います。
ワカサギ釣りの昔と今を比較したら今は手軽で楽!
ワカサギ釣りの今はどうなっているかを調べてみました。
漁協で毎年ワカサギの卵など放流している湖沼などでは、ワカサギに漁業権が有るので組合員以外は釣り券の購入が必要なようです。
ダムで出来た湖など一部の湖沼では、漁業権のない湖沼があり、そこでは釣り券は必要ありませんが、ほんの一部です。
ワカサギ釣りをするときは、ほぼ釣り券が必要と考えた方がいいようです。
釣り券の料金は1日500円~2000円くらいで、湖沼でかなり違いがあり、子供は割引されている湖(未就学児童は無料も)ありました。
それから、氷が張るくらい寒くならないとワカサギは釣れないものと思っていたのは、私の勘違いでした。
ワカサギ釣りは氷に穴を開けて釣るものと思っていたのですが・・・
いつワカサギ釣りが解禁されるかにもよりますが、北海道・東北などでは氷が張ってからの解禁が多い(全部ではない)ようですが、
湖によって氷が張る前の10月頃から解禁になって氷の張っていない湖沼でワカサギが釣れるようですし、関東以西で氷が張らない湖でも10月頃から翌年3月くらいまで人気のワカサギ釣りスポットがたくさんあるようです。
そのような湖沼でのワカサギ釣りは、氷が張る前や年中氷が張らない湖沼なので、ボートや釣り用の桟橋で釣ったり湖沼の岸から釣ったりします。
放流は毎年しているものの生簀の無い海釣り公園のように、管理されているワカサギ釣りスポットも多く、そこではそれなりに料金がかかります。
今までのことをまとめると、ワカサギ釣りは、
●氷の上での野釣り(漁業権の無い湖沼で釣り券もいらない)
●釣り券は購入して、道具一式全部持参して氷の上で釣る
●釣り券を購入して、管理された氷の上の釣り場で釣る
●氷の上に釣り小屋やテント貸し出しもある
●氷の上での釣りに必要な道具を貸してくれる場所も多い
というのがありました。
氷の張らない状態での湖沼でのワカサギ釣りは、
●岸から長い竿や投げ竿で釣る野釣り(漁業権の無い湖沼で釣り券もいらない場所に限る)
●釣り券を購入して岸から長い竿や投げ竿で釣る
●長く伸ばした桟橋で釣らせてくれる管理された釣りスポット
●貸しボートで釣る管理された湖沼
●寒いときは、覆いをして暖房をつけた、屋形船やドーム船などもある
●道具を貸してくれるところも多く、そこでは持ち帰るものだけあれば手ぶらで釣りができる
私がしていた極寒吹きさらしの「氷の上での野釣り」から比べたら、今は天国のような状況でワカサギ釣りができるようです。
ただし、それなりにお金を支払う必要がありますが・・・
基本的にお金を多く払えば、払うほど良い環境で、手ぶらでワカサギ釣りができるようです。(多くワカサギが釣れるかどうかは腕次第で別ですが)
料金については、湖によりますので一概には言えませんが、貸し道具類を含めないで釣り券を含めると大人1人1日2,000円~6,000円くらいでしょうか。
一番料金が掛かるのが暖房の効いた屋形船や覆いをしたドーム船といわれる船で、道具一式を借りて、餌もその場で買ってのワカサギ釣りです。
料金も安く(湖沼によってはドーム船と変わらないところもありますが)手軽で便利なのが岸から伸びている釣り用の桟橋から料金を払って釣る方法です。
たいがい岸には管理事務所があり、駐車場、トイレや休憩所もあり、湖沼によってはカップ麺(お湯売店や休憩所に常備)や弁当、お昼の出前を注文できる場所もあります。
ただ、その桟橋の範囲内でよく釣れる湖沼はいいですが、桟橋から真下へ仕掛けをたらして釣るようなので、釣れない時に移動できるのが桟橋の範囲内に限られるのと、やはり寒さへの対応も必要になります。
一番快適にワカサギ釣りができるのが、屋形船やドーム船といわれる船での釣りです。
どちらも部屋のように囲われている上に暖房を付けているので寒くないというより暖かいようで、トイレ付き、ストーブがあるのでお湯が使える(カップ麺、お茶、コーヒーなど)などあり、場所は釣れている実績の有る場所に移動したり、(沖や桟橋に)常設されているものもあります。
こちらは予約の乗合い船で定員が決っているので、釣れなくても船内の場所移動ができないことや、料金が桟橋やボート釣りより高い場合が多く、更に出・帰り時間が決っているので、その時間以外の入出には別料金でボートで送迎してもらう必要があります。(沖に常設されているものは送迎付きもありますが)
桟橋釣りとドーム船の釣りとの中間(料金、便利さなど)くらいなのが、ボートを借りての釣りのようです。
釣れる場所はボート屋で教えてくれるようですが、釣れないときは場所移動もできるので、可能性によっては一番多く釣れる可能性があるようです。
ただし、トイレはボート屋まで戻る必要がある、食事・お湯は持参、自分で漕いでいく必要がある、寒さ対策が必要など不便な点もあります。
次で書く予定の竿も今は、昔の手元の糸巻きに手で糸を巻くリールの付いていない竿(糸購入しても安いものは千円以下)は少なく、小さいリールの付いた短い竿のレンタルは仕掛けと餌付きで1,500円程度で、今主流の電動リールの竿はレンタル料金も高い(竿だけで2,000~3000円)です。
そういうことからすると道具のレンタルについては、年1~2回たまにワカサギ釣りに行くくらいなら手ぶらで気軽にワカサギ釣りできるので、利用してもいいと思いますが、竿は2~3回借りると購入するのと大差ない金額です。
氷の上での釣りも氷の上の釣り小屋やテント貸し出し、穴を開けるドリルの貸し出しや穴を開けてくれたり、道具類や、湖沼によっては防寒服や長靴まで貸し出ししている管理された釣りスポットもあるようです。
お金は掛かりますが、昔の氷上の野釣りとは違って格段に快適にワカサギ釣りができるようです。
氷上のワカサギ釣りでは、その場で天ぷらや唐揚げにして食べれる調理道具や材料を置いているところもあります。(別料金)
氷上ではないワカサギ釣りでも一部で、休憩所にそのようなものを準備している湖や、近くの食堂などで別料金で調理してくれる店を紹介してくれるところもあるようです。
ワカサギ釣りの道具や持ち物も昔と違って楽!
ワカサギ釣りの道具や持ち物について調べて昔と比較してみました。
★昔私がしていた氷に穴を開けて釣っていた頃は、
・手で竿の手元にある糸巻きに糸を手で巻く30cmくらいのワカサギ竿
・糸
・仕掛け
・オモリ
・餌(サシ、紅サシ)
・氷すくい網
・穴あけ突き棒かドリル
・小型クーラーボックス
・レンタンストーブか七輪
・荷物運び用プラスチック中型ソリ
・各1回しか使わなかった自作風除けテント
・小型折りたたみ椅子
・振って厚くなるカイロ
・防寒着類・帽子、手袋(軍手)、防寒長靴
これでも、極寒なので寒くて大変だったり、自作テントは使い物にならなかったり持ち運びが大変だったりして厳しい状況での釣りでした。
★今はとなると、
・竿は、小型リール付き短い竿か電動リール竿が主流、湖沼により管理された釣りスポットで有料貸し出しもあり。
・電動リールを置く台。
・慣れた人は、電動リール2本で釣る。
・糸はリールに付いている、もしくはこだわったワカサギ用糸を別に購入。
・オモリは昔と同じ。
・餌(サシ、紅サシ、赤虫)
・これが昔と違う、今人気らしいワカサギ寄せ餌ブドウ虫(渓流釣りの餌)
・氷すくい網は昔と同じ。
・これも昔と違う、ワカサギを入れるバケツとバケツにセットする「ワカサギ外し」で簡単に釣れたワカサギを外せる。
・穴あけ突き棒はドリルは昔と同じですが、管理された釣りスポットで有料・無料貸し出しや穴を開けてくれるところもある。
・これも昔には無い、携帯できる魚群探知機でワカサギの群れやいる水深を探せる。(数を釣る効率が高くなるので常連はほぼ使っているらしい)
・持ち帰り用小型クーラーボックスは同じですが、ジップロック袋に入れたり、準備している釣りスポットもある。
・暖房器具は、レンタンなど使うのは(一酸化炭素中毒)事故の原因で禁止、ガスストーブ(換気は必要)が主流で、管理された釣りスポットでは貸し出しもあり、釣り小屋には暖房がある場合が多い。
・荷物運び用のソリは昔と同じですが、これも管理された釣りスポットで有料・無料貸し出しがある。
・組み立て簡単なワンタッチテント(ワカサギテントというテントもある)が主流で、管理された釣りスポットでは有料釣り小屋・常設テント、テント有料貸し出しもある。
・折りたたみ椅子、防寒義類、防寒長靴は昔と同じですが、管理された釣りスポットで有料貸し出しもある。
・振って厚くなるカイロ、帽子、手袋は昔と同じです。
・氷の冷たさから足を守るマットか発泡スチロール板
こうして比べてみると、氷に穴を開けて釣るワカサギ釣りだけでも、昔とは比べ物にならないくらい便利で楽に釣れるようになっています。
ただし、お金はかかりますが・・・
更に、ボートや桟橋での釣りになると、寒いものの氷の上での釣りよりも寒さは格段に弱くなりますし、ボートでも屋形船やドーム船なら、部屋でワカサギ釣りをしているのと同じで寒さはほとんど感じないと思います。
しかも、秋で自然に囲まれている湖沼が多いので、秋の紅葉も楽しめるようです。
それでは、ボートや桟橋などでの釣りでは、どんな道具や持ち物が必要なのか調べて見ました。
★ボートや桟橋でのワカサギ釣りの道具や持ち物
・竿は、小型リール付き短い竿か電動リール竿が主流、湖沼により管理された釣りスポットで有料貸し出しもあり。
・糸はリールに付いている、もしくはこだわったワカサギ用糸を別に購入
・オモリ
・餌(サシ、紅サシ、赤虫)
・今人気らしいワカサギ寄せ餌ブドウ虫(渓流釣りの餌)
・これも昔と違う、ワカサギを入れるバケツとバケツにセットする「ワカサギ外し」で簡単に釣れたワカサギを外せる。
・これも昔には無い、携帯できる魚群探知機でワカサギの群れやいる水深を探せる。(数を釣る効率が高くなるので常連はほぼ使っているらしい)
・持ち帰り用小型クーラーボックスは同じですが、ジップロック袋に入れたり、準備している釣りスポットもある。
ワカサギは、かなり生臭い魚で、細かいウロコもあるので直接クーラーボックスへ入れるよりも、今はチャックのついた袋に魚を入れるらしい。
・座るクッション
・小さな鋏(今は餌のサシの一部カットして使うらしい)
・長時間釣れるのでカップ麺や弁当、おにぎりなどの食事と飲み物
桟橋で管理事務所で売っていたり予約すれば出前できるところもあるようです。
ドーム船や桟橋管理事務所では、お湯を準備しているところもあるみたいです。
普通のボートへの出前は探しても見ませんでしたが、乗合船のドーム船は船まで出前(食事・飲み物)してくれるところもありました。
・普通のボートや桟橋は寒さ対策も必要。(ドーム船は送迎時だけ必要)
ボート釣りや桟橋でのワカサギ釣りは、氷に穴を開けての釣りと違って、道具はかなり少なくて済むようです。
基本は、
①糸付き竿、仕掛け、餌、オモリ
②仕掛けの一部の針に付ける寄せ餌ぶどう虫
③餌や寄せ餌をカットする小さな鋏
④魚を一時的に入れるバケツか大きなタッパーとワカサギ外し
⑤持ち帰るための小型クーラーボックス(ワカサギはジップロックに入れてクーラーボックスへ)
⑥クーラーボックスへ入れる氷
⑦寒さ対策(座るクッションも)
*常連なら魚群探知機でワカサギの群れと水深を探しているところで釣る。
無いときは、初めはひっきりなしに試し釣りして、ワカサギのいる場所を見つけるしかない。
*食事と飲み物、コンビニ等で事前準備かボート屋・管理事務所にあればそこで。
この内、①と④はその場で買ったり借りたりできるので、初めてで試しに釣るなら、
・持ち帰るときの小型クーラーボックス(中にジップロック袋と氷)
・小さい鋏
・ワカサギ外し
・寄せ餌ブドウ虫(無くてもいいかも?)
・寒さ対策(座るクッションも)
寒さ対策の着る物や座るクッションを除けば、
・行きは小型クーラーボックスに全部入るくらいの小物で、
・帰りも小型クーラーボックスと鋏とワカサギ外し くらいのものです。
こだわらないのなら、
・持ち帰る袋(ジップロック袋)
・小さい鋏
・コンビニおにぎりかサンドイッチ、飲み物など
これだけですので、ほぼ手ぶらで後はボート屋か管理事務所で借りたり買うことが出来るようです。
めちゃくちゃ楽です、お金はかかりますが。
まとめ
今回は、昔私がしていたワカサギ釣りと今のワカサギ釣りを調べて比較してみました。
どんなもんか2~3回試してみるには、または、年に1~2回家族でレジャーとして釣りに行くなら上の「こだわらないなら、」の準備道具ならほとんと手ぶらなので楽ですし、それで十分な感じがしました。
氷に穴を開けてのワカサギ釣りは風物詩なので、それもいいですが、桟橋やドーム船などでも、良く釣れる湖沼で慣れた人なら、かなりの数が釣れるようです。
色々調べて見たら、湖沼の魚の多さにもよりますが、まずまずの人気スポットなら、初めてか初心者クラスの釣り人で数匹~20匹程度、経験をある程度積んだ人で20~50匹、常連なら100~数百匹くらい釣っているようです。
今と昔比べてみたら雲泥の差でした。
今は、非常に楽です、特に桟橋やボート、ドーム船なら氷の上でのワカサギ釣りよりも格段に快適に釣りを楽しめそうな感じです。
車で少し遠出しても、現場である程度揃うところなら、準備する道具も僅かで非常に楽な感じを受けます。
後は、釣れるかどうか、つまり釣り方(腕と経験)です。
昔から、ワカサギ釣りは一足(100匹)単位と聞いていますが、1人で1足釣ったことはありません。
氷の上で極寒状態で釣っていたので実質3時間くらいの釣りでしたが、30~50匹くらいが限界でした。
ワカサギを多くつるために今は寄せ餌や魚群探知機を使うようですし、その他釣り方が昔と今とで差があるのか調べてみたいと思います。